平成20年4月1日に博愛会理事長兼京都病院院長として着任して22年が経過しました。この間医療提供体制における変革に対応して、京都病院では介護療養病床から医療療養病床への転換を行ってまいりました。

　平成29年度には一部病床を医療療養病床から包括ケア病床へと転換することにいたしました。これは京築地区で進められる地域医療構想に対応する変化であり、将来的にこの地域で京都病院が発展していくための必要条件であろうと考えております。

　療養病床は慢性期患者の急性増悪対応能力と医療提供を必要とする重症患者で、在宅医療では対応困難な患者の受け入れ能力を提供しております。

　平成30年4月1日から院長職を辞任し、新たに中池竜一院長先生をお迎えすることが出来ましたのは、今後の京都病院の発展のために有意義なことであると考えております。今後は一医師として京都病院の発展を支えていきたいと思います。

　医療法人は今、変革にいかに対応するべきか試練の時を迎えております。理事長としてはこの変化の中どのように法人運営を行っていくべきか決断を求められております。当医療法人には在宅医療提供を柱に据える「頴田病院」、在宅復帰機能強化型老人保健施設である「博愛苑」および、上記の「京都病院」があります。

それぞれの地域で健全な医療法人活動を維持発展させ、これからも最適な医療と介護を提供できるように、微力ながら理事長として貢献できればと考えております。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

医療法人博愛会
理事長　　岡松　秀一